「コレステロールの薬が“フレイル予防”にも役立つ?最新研究が示した新たな可能性」

「コレステロールの薬が“フレイル予防”にも役立つ?最新研究が示した新たな可能性」

健康診断で「コレステロールが高いですね」と言われたことはありませんか?

コレステロールを下げる薬「スタチン」は、心筋梗塞や脳梗塞の予防に広く使われています。実は最近、このスタチンが高齢者の「フレイル(加齢による心身の衰え)」の予防にも役立つ可能性が報告されました。

米国で約98万人の高齢者を対象に行われた大規模な観察研究では、スタチンを開始した人は、開始しなかった人と比べてフレイルを新たに発症するリスクが約24%低いことが示されました。スタチンにはコレステロールを下げる作用だけでなく、炎症を抑えたり血管の働きを改善したりする効果があり、こうした作用が身体機能の維持に関係している可能性があります。

ただし、この研究は観察研究であり、「スタチンを飲めばフレイルを予防できる」と断定できるわけではありません。スタチンは、年齢だけでなく、心血管疾患のリスクや持病などを総合的に評価したうえで処方を検討は必要です。

フレイルは、早めに気づき対策することで進行を遅らせることが期待できます。運動や栄養管理に加え、生活習慣病を適切に治療することも、健康寿命を延ばすための大切な予防医療の一つです。

気になる方は、お気軽に東京予防クリニックまでご相談ください。

引用:Qazi S, et al. Eur Heart J. 2026 Jun 10. 


東京予防クリニック 院長 安水大介
執筆・監修
/ 東京予防クリニック 院長

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。心臓血管外科医を経て厚生労働省で医療政策立案に従事。London School of Economics・シカゴ大学公共政策大学院で医療経済を研究し、Johnson & Johnson の Head of Government Affairs & Policy を経て東京予防クリニックを開院。

最終更新日:2026.07.03

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状のある方は医療機関にご相談ください。

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