休日になると頭痛がする… それ、“週末頭痛”かもしれません
平日は問題なく過ごせるのに、休日になると頭痛が起こる――そんな経験はありませんか?
これは「週末頭痛」や「休日頭痛」と呼ばれ、片頭痛のある方によくみられます。
原因の一つは、平日の緊張状態から休日にかけて急にリラックスすることです。
ストレスそのものだけでなく、「ストレスから解放されること」が片頭痛発作の誘因となることがあります。
また、寝だめ、朝食欠食、カフェイン摂取量の変化、アルコール摂取なども発作のきっかけになります。
片頭痛は単なる頭痛ではなく、脳の神経と血管が関与する疾患です。
ズキズキと脈打つ痛み、吐き気、光や音への過敏さを伴うことがあります。
治療法は近年大きく進歩しています。
発作時にはトリプタン製剤(スマトリプタン、リザトリプタン、ゾルミトリプタンなど)が使用されセロトニンを補い、頭痛を防ぎます。
さらに近年は、血管収縮作用を持たない急性期治療薬としてラスミジタンやCGRP受容体拮抗薬が登場し、
心血管疾患を有する患者さんでも使用しやすくなっています。
予防治療では、エムガルティ®(ガルカネズマブ)、アジョビ®(フレマネズマブ)、
アイモビーグ®(エレヌマブ)などのCGRP関連製剤が使用可能です。
月1回程度の注射で片頭痛日数を減少させ、生活の質(QOL)の改善が期待できます。
「休日になると頭痛で寝て終わってしまう」と諦める必要はありません。
適切な診断と治療によって、頭痛に振り回されない休日を取り戻せる可能性があります。
参考文献
日本神経学会・日本頭痛学会監修 頭痛の診療ガイドライン2021
Ashina M, et al. Migraine: integrated approaches to clinical management and emerging treatments. Lancet. 2021.
Silberstein SD. Preventive Migraine Treatment. Continuum. 2025.
Goadsby PJ, et al. CGRP and migraine: biology and therapeutic implications. Neurology.