重度熱傷治療の未来を変えるエクソソーム

重度熱傷治療の未来を変えるエクソソーム

エクソソームは様々な領域の治療を劇的に変える可能性があることを知っていますか?

2026年6月、カナダのHamilton Health Sciencesは、顔面と頸部に重度の熱傷を負った18歳女性に対し、エクソソームを用いた治療を行い、皮膚移植を回避できた症例を発表しました。通常、このような深い熱傷では皮膚移植が必要となりますが、顔や首では瘢痕や色調差が残り、外見やQOLに大きく影響します。今回、臍帯・羊膜組織由来の幹細胞から得られたエクソソームを、デブリードマン後に局所注射し、PRPも併用したところ、極めて良好な創傷治癒が得られたと報告されています。エクソソームは細胞間の情報伝達を担い、炎症を抑え、組織修復を促す可能性があります。ただし、今回は特例的に実施された1症例であるため、今後標準治療となるために、さらなる安全性や有効性を検証するための臨床研究の実施が期待されます。

引用:https://www.hamiltonhealthsciences.ca/share/category/media_room/


東京予防クリニック 院長 安水大介
執筆・監修
/ 東京予防クリニック 院長

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。心臓血管外科医を経て厚生労働省で医療政策立案に従事。London School of Economics・シカゴ大学公共政策大学院で医療経済を研究し、Johnson & Johnson の Head of Government Affairs & Policy を経て東京予防クリニックを開院。

最終更新日:2026.06.29

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状のある方は医療機関にご相談ください。

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