「あなたの“見た目年齢”は、本当に身体の年齢と一致していますか?」

「あなたの“見た目年齢”は、本当に身体の年齢と一致していますか?」

「あなたの“見た目年齢”は、本当に身体の年齢と一致していますか?」

近年、眼底写真からAIが推定する「網膜年齢(Retinal Age)」が、全身の老化や病気のリスクを映し出す新たなバイオマーカーとして注目されています。実年齢より網膜年齢が高い「網膜年齢ギャップ(RAG)」は、いわば“身体の摩耗度”を示す指標です。

オーストラリアの大規模研究(Busselton Healthy Ageing Study)では、高血圧、肥満、HbA1c高値、過度な飲酒などがRAG増加と関連することが報告されました。つまり、血圧や血糖、体重といった日常的な健康指標が、網膜という“全身の窓”に老化のサインとして現れている可能性があります。

従来の健康診断は「今この瞬間の数値」を評価するものでした。しかしRAGは、長年の生活習慣や酸化ストレス、慢性炎症などが積み重なった“累積的ダメージ”を可視化できる点が大きな特徴です。眼底写真1枚から、心血管疾患や認知症リスクの層別化につながる未来も現実味を帯びています。

東京予防クリニックでは、「病気になってから治す」だけでなく、「老化の予兆を捉え、未来を変える医療」を重視しています。AIと予防医学の融合は、個々人に最適化されたプレシジョン・メディシン(個別化医療)への大きな一歩となるかもしれません。

【参考文献】

・Geroscience. 2026 Mar 6 online ahead of print

・Nat Biomed Eng. 2018;2:158-164

・Commun Med. 2026 Apr 8 online ahead of print

・Jpn J Ophthalmol. 2025;69:616-623

東京予防クリニック 院長 安水大介
執筆・監修
/ 東京予防クリニック 院長

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。心臓血管外科医を経て厚生労働省で医療政策立案に従事。London School of Economics・シカゴ大学公共政策大学院で医療経済を研究し、Johnson & Johnson の Head of Government Affairs & Policy を経て東京予防クリニックを開院。

最終更新日:2026.05.14

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状のある方は医療機関にご相談ください。

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