「帯状疱疹は高齢者の病気」と思っていませんか?
帯状疱疹は、水ぼうそうの原因となるウイルスが体内に潜伏し、加齢やストレス、疲労などで免疫力が低下したときに再活性化して発症します。80歳までに約3人に1人が経験するとされ、決して珍しい病気ではありません。
問題は、発疹が治った後も強い痛みが数か月から数年続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」です。日常生活や睡眠に大きな影響を及ぼし、生活の質(QOL)を著しく低下させることがあります。
現在は、発症そのものを予防できるワクチンがあります。特に組換えワクチンは高い予防効果が示されており、発症だけでなく帯状疱疹後神経痛の予防にも有効とされています。2025年度からは定期接種の対象となる年齢も設けられ、多くの方が接種しやすくなりました。
健康診断では「今の健康状態」は分かりますが、未来の病気を防ぐことはできません。ワクチンは、将来の健康リスクを減らすための大切な予防医療です。特に50歳を過ぎた方や、糖尿病など免疫機能に影響する持病のある方は、一度接種について医師に相談してみてはいかがでしょうか。
引用;
・厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」
・国立感染症研究所「帯状疱疹」
・日本皮膚科学会『帯状疱疹診療ガイドライン』