CGRP抗体製剤とは?

CGRP抗体製剤とは?

CGRP抗体製剤(エムガルティ®、アジョビ®、アイモビーグ®)は、片頭痛を予防するための注射薬です。片頭痛の発症に深く関わるCGRPまたはその受容体を阻害することで、神経原性炎症や血管拡張を抑え、発作そのものを起こりにくくします。月1回(アジョビは3か月ごとの投与も可能)の皮下注で、月間片頭痛日数を平均2~4日程度減少させることが期待されます。効果は1か月ほどで現れ始め、通常3か月程度で治療効果を評価します。3割負担での自己負担額は1回約1.2~1.3万円(エムガルティ初回は約2.5万円)が目安です。トリプタン製剤が発作時に服用して痛みを抑える『治療薬』であるのに対し、CGRP抗体製剤は発作を減らす『予防薬』です。また、血管収縮作用がほとんどない点も特徴で、トリプタンが使いにくい患者さんでも選択肢となる場合があります。

 

  • 日本頭痛学会. 慢性頭痛の診療ガイドライン2021
  • 日本神経学会監修. 頭痛の診療ガイドライン2021
  • エムガルティ®、アジョビ®、アイモビーグ® 添付文書
  • Dodick DW, et al. N Engl J Med. 2018.
  • Goadsby PJ, et al. N Engl J Med. 2017.
東京予防クリニック 院長 安水大介
執筆・監修
/ 東京予防クリニック 院長

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。心臓血管外科医を経て厚生労働省で医療政策立案に従事。London School of Economics・シカゴ大学公共政策大学院で医療経済を研究し、Johnson & Johnson の Head of Government Affairs & Policy を経て東京予防クリニックを開院。

最終更新日:2026.08.07

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状のある方は医療機関にご相談ください。

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