LDLコレステロールは「55未満」を目指す時代へ?

LDLコレステロールは「55未満」を目指す時代へ?

動脈硬化性心血管疾患のある3,048人を対象としたEz-PAVE試験では、LDLコレステロールの目標を55mg/dL未満とした群は、70mg/dL未満とした群に比べ、3年間の心血管イベントが9.7%から6.6%へ減少しました。心筋梗塞や血行再建術の減少が主な要因で、安全性にも大きな差はありませんでした。東アジア人を対象とした点でも、日本の診療に重要な結果です。ただし、これは心筋梗塞や脳卒中などの既往がある人の再発予防に関する研究です。すべての人が55mg/dL未満を目指すわけではなく、既往歴や糖尿病、喫煙などを踏まえて個別に目標を設定することが大切です。

参考:Lee YJ, et al. N Engl J Med. 2026/日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」

東京予防クリニック 院長 安水大介
執筆・監修
/ 東京予防クリニック 院長

大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。心臓血管外科医を経て厚生労働省で医療政策立案に従事。London School of Economics・シカゴ大学公共政策大学院で医療経済を研究し、Johnson & Johnson の Head of Government Affairs & Policy を経て東京予防クリニックを開院。

最終更新日:2026.08.26

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、個別の診断・治療を保証するものではありません。症状のある方は医療機関にご相談ください。

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